投資の話と義母

義母より「今日は地銀の人が相続税のことで来るの。私詳しくないからあなたも同席して」。

相続税の対策かと思ったら、
まとまった金額を預かって米ドルで運用しつつ、贈与税がかからない毎年110万内でお返しします。
というただの投資の話だった。

贈与税は控除額が年間110万。110万だったら届出は不要というわけではなく、税務書類上は両者の契約書を交わす必要があるらしい。

地銀の人はそこをついて、「こちらでそこをきちんとしますし、定期で預けとくより運用益はありますから」と。

運用益が出るのは円高で買って円安になったらの話で、すぐに解約すると費用を差し引かれて元本割れするらしい。

70歳の義母は、「この前も少し預けたわよね?もー、毎月いろいろ引き落としがありすぎてもうわけわからないのよ。先月は2個も入ったしうちの会社不景気だから現金を置いておく必要があるのよ。でも、まあ少し入れておくわ」

えーーー!!入るの!?

我が家は株式会社だけど、ほぼ自営業に近いので、地銀との「付き合い」があるし、大事なのかな。

そこにはコストに替えられないものがあって、夫がよく言う、「サラリーマンと商売人の違い」という考え方があるのだろうか。

法人しかかけられない保険とか投資関係ならまだしも、これは個人向け。

「銀行が持ってくる投資話は管理コストが高いからいい商品ではない」

は鉄則な気もするが。

以前、個人年金の勧誘に今日と同じ地銀の人が来たことがあった。
積み立てnisaに回したかったので「今は余裕がないので」とお断りしたことがあった。


生意気な態度で相手を不機嫌にした、と夫からその時のことを今だにチクチク言われる。

あれから私はお金の勉強をしていて、FP3級を受験した。

相続控除額がちょっと違ったので、聞き返したりもした。
地銀の人が説明する数字も案外適当なんだなと思った。

しかし、私の生半可な知識は商売人の奥さんの前ではまったく役には立たなかった。